外国人雇用マガジン
Vol.3 技能実習生は入国後講習でなにをやるの?
配信日:2020年09月25日
技能実習生は、日本へ入国すると企業へ配属する前に約1か月間「入国後講習施設」に入所します。
施設で過ごす約1か月は、日本での生活をスムーズにするためにとても重要な時間です。
講習する内容は主に、
・日本語学習や専門知識
・日本の生活に必要な知識やビジネスマナー
・技能実習法令、入管法令、労働関係法令、交通ルール…などです。
施設の規模にもよりますが、大きい施設では100人程度が共同生活をしますので、集団生活にも慣れます。
国籍はバラエティに富んでいて、ベトナム、ミャンマー、中国、タイ、フィリピン、インドネシアなどなど。
居室は施設によって違いますが、2名~4名が1部屋になります。
母国から飛行機で到着して施設に入ると、最初は緊張していますが、大勢の実習生仲間とすぐに打ち解けてしまいます。
講習施設を訪れると、「こんにちは!」と元気なあいさつが飛んできます。
勉強熱心な実習生さんたちの熱気でムンムンしています。
食事は自分たちで作るため、各国料理のスパイシーな香りが施設内を漂い、異国情緒が感じられます。
日本の文化や食事に慣れてもらうために、食べ放題の店に連れて行ったり、観光地に出かけることもあります。
そんな時は、子どもにかえったような無邪気さです。
受入企業の方も時々見学に訪れます。
勉強風景や実習生との面談で、日本語レベルをチェックしたりコミュニケーションをとって配属に備えます。
配属の日は、日本語の先生や施設スタッフと実習生仲間による盛大な見送りがあります。
「身体に気を付けて!元気で頑張るんだよ!配属してからも会おうね!」と、国籍が違っても、全員が日本語を駆使して別れを伝えに来ます。
下の写真は、講習施設に到着したばかりの実習生たちです。
施設の使い方や1日のスケジュールについて説明を受け、役所に提出する転入届を記入したりします。