外国人雇用マガジン

Vol.7 日本の夏は要注意!実習生に配慮したいこととは…

配信日:2021年07月16日

インターナショナルリレーション協同組合(IR)は
主にミャンマーから技能実習生を受入れています。
東南アジアの西部に位置し、大半が熱帯性気候のミャンマーは
“一年中暑い国”と日本では思われています。
だからでしょうか、実習生に日本の夏の暑さについて
わざわざ注意する受入れ企業はあまりありません。

ミャンマー人実習生も日本は寒い国だと思っていて、夏に注意を払う人はいません。
だからIRでは毎年夏になると実習生の皆さんに、
「日本の夏は要注意ですよ!」と声高に説明して回るのですが、そのワケは…


<日本の夏の注意点>
●熱中症に注意!
日本在住のアジア・オセアニア出身の外国人に
「母国と比べて日本の夏は暑いと思うか」と聞いたある調査では、
6割近くが「とても暑いと思う」「どちらかというと暑いと思う」と回答したそうです。
日本の夏は「湿度が高く、ジメジメして不快」と
多くの外国人が思っていることは間違いないようですね。

7月のある日、建設系企業で型枠工事をするミャンマー人実習生Mさんから
“筋肉痛をなんとかしたい”とIRの通訳に連絡が来ました。
「電気が通ったように腕がしびれて、頭も痛い。食欲もなく夜も寝られない」とのこと。
結局、医者から「熱中症」と診断され、「まさかこれが熱中症!?」と、とても驚いていました。

実はミャンマーの夏は、気温30度でも湿度が低いため過ごしやすいのです。
それに比べて日本の夏は、
日陰もムシムシ、30度に届かない日も湿度が高いと熱中症の危険があります。
そこでIRでは夏が近づくと、水分補給にはスポーツドリンク、
塩分補給にはタブレットなどを積極的に摂るよう実習生に案内しています。


●気温・湿度が高くなってきたら食中毒に注意!
介護施設で働くミャンマー実習生のNさん。
GW明けの暑さが続いたある日、嘔吐がひどくて病院に行くと「食中毒」と診断されました。
脱水症状もあったので、点滴をして帰宅し翌日は大事をとって休ませました。

Nさんに何を食べたか聞くと
「キッチンに出しておいた鶏肉と卵を料理したお弁当を食べたら気分が悪くなった」そうです。
…それは、アタルわ!
日本人スタッフはみんなそう思いました。
そこでNさんの住まいにお邪魔して“食品の保存方法について指導”しました。
湿度が高い日本の夏は、食べ物が腐りやすく、
食中毒になりやすいことをトクトクと説明させていただきました。


●涼しく快適な部屋環境を!
先日、訪問指導(入国最初の1年は毎月の訪問指導が監理団体の役割の一つです)のため、
実習生Aさんの住まいを訪れた時のことです。

「先生!(実習生は私たち監理団体の職員を“先生”と呼びます)、部屋が暑くて眠れません。
どうしたら良いでしょうか」と相談をされました。
室内は確かにモワッと暑いです。
クーラーをかけようとリモコンのスイッチを見てハッとしました。

「ちょっと~!Aさん、冷房の設定温度が32度になってるよ!」

ミャンマーの実習生は地方都市から来る方が多く、電気が通っていない場所もあります。
彼女は、家電の使い方に慣れていなくて、間違った温度に設定していたのですね。
冷暖房の適温と設定方法を詳しく説明し、
冷房が届きにくい他の部屋には扇風機で風を送ったり、布団を夏用にするなど、
夏を快適に過ごす工夫も伝授させていただきました。

実習生は慣れない日本語や日本の習慣、人間関係のために心も体も消耗しています。
追い打ちをかけるように夏の暑さと湿気で、いつも以上に疲れている実習生も多いのです。
しっかり食べてしっかり睡眠がとれるよう部屋の環境を整え、体調管理をして、
元気に仕事をするための指導も監理団体としての役割なのですね。


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企業のご担当者には、実習生の受入れから帰国までが分かるオリジナルガイドをお渡ししております。
ご希望の方はお問合せ入力欄に「受入れガイド希望」とご記入の上、送信下さい。

※厚生労働省が出している「熱中症予防リーフレット(ミャンマー語)」です。
 夏が近づくとIRでは受入れ企業に配布して実習生への注意を促してもらっています。


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