外国人雇用マガジン

Vol.10 技能実習生の給与。手取り額は…

配信日:2021年08月27日

「外国人は安い給料でたくさん働いてもらえる」という話しを耳にしたことがあるでしょうか。
これは誤った情報で、技能実習生も日本人と同様に
労働関係法令が適用される労働者であることに変わりはありません。

では、実習生はいったいどの程度の収入を得ているのでしょうか。
実際の手取り額を見てみましょう。

 

食品製造職種の実習生Lさんは、時給900円(地域の最低賃金は871円)で
18時間、週休2日などの労働契約を交わして入国しました。
先月の労働時間は176時間、月給158,400円でした。
社会保険料・所得税、居住費や水道光熱費・WiFi使用料が控除された結果、
手取り額は約12万円でした。


さて、実習生の生活は手取り額
12万円でまかなえるものなのでしょうか。

実は実習生の多くは、母国で借金をして来日しています。
インターナショナルリレーション協同組合(以降IR)が
多く受け入れているミャンマー人実習生の場合、
来日前の日本語講習の受講などにかかる借金の上限額は2,800ドル(約30万円)です。
人によってはそれ以外に、日本へ行く準備として家族にお金を借りてくる方もいます。

 

実習生は毎月母国へ借金を返済しますが、日本で生活しながら返すのは容易ではありません。
借金返済中の実習生は、3食自炊して食費を切り詰め、
クーラーや暖房費も抑え極力無駄な出費をなくした生活をします。
とても健気な節約生活です。

前述のLさんは、そんな健気な節約生活を経て配属後半年で借金を返済し、
今では釣り道具や大好きなギターを購入して趣味に励みつつ、実習を頑張っています。

 話しは変わりますが、2018年の法務省の調査によると、
失踪した実習生の約7割が「失踪理由は低賃金」で、
半数以上が「毎月の手取り額が10万円以下である」と回答し、問題になりました。
その年の実習生の失踪者数は7千人以上で、多くの実習生が職と生活を手放し、
逃亡生活を始めざるをえなかったことを残念に思います。


IRとしては、「せっかく来日した実習生には、しっかりと技能を学び、
元気に帰国して日本語や技術を母国のために役立ててもらいたい」ですし、
「実習生を採用された企業様には、実習生の熱意や前向きな姿勢に良い刺激をもらって、
国際貢献と社内の成長に役立ててもらいたい」と思います。

 

一度雇用すれば実習期間3年間、長ければ5年間、企業様を支える重要な戦力になってくれる実習生たち。
適正な給与額や待遇を用意して、迎え入れていただきたいと心から願っております。
もちろん、IRは実習生と企業様のサポートを全力で行いますので、
安心して実習生の受入れを進めていただければと思います。

 

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